東日本大震災で被災したJR山田線・宮古―釜石間の移管を受け、三陸鉄道は23日、南北リアス線を接続し、岩手県沿岸部を一本で結ぶリアス線を開業させた。石井啓一国土交通相は22日の会見で、旅行者などの利用を通じた沿線地域の活性化に期待を寄せた。
石井国交相は「風光明媚な三陸海岸を南北に結ぶ鉄道路線が誕生する。沿線にお住いの方々の生活の足としてはもちろん、多くの旅行者の方々にも利用いただきたい」と観光需要の拡大に期待した。
沿線地域の人口減少などの課題に対しては、「本年は、防災復興行事『三陸防災復興プロジェクト』の一環として、さまざまな企画列車の運行などを予定していると聞いており、こうした地域と一体となった利用促進の取り組みを今後も継続し、三陸鉄道が将来にわたって地域に愛され、沿線の活性化に寄与することを期待する」と述べた。